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プロゲーマーは将来を描けるのか? という話

2015-12-31 カテゴリ:その他 タグ:


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NHKでプロゲーマーを特集する番組が放送されたんだって。それで「DetonatioN」が取材を受けたんだが、番組の内容が酷いと話題になっていた。

NHK、プロゲーマー集団を「偏向報道」? 放送後に「謝罪」、「名誉挽回」の再取材も約束

俺は番組見ていないのでよく知らないんだが、「ゲームが軍のリクルートに使われている」とか「将来を描けるのか」とか、ネガティブなことをいろいろ言われたらしい。

■マイナースポーツは全部そう

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軍事利用とかそういうのは取りあえず置いておくとして、「将来を描けるか」なんてのはeスポーツに限らずマイナースポーツ全般に言えることだ。

マイナースポーツってのは日本では、野球、サッカー、テニス、ゴルフ、競馬、相撲あたりを除いたほとんど全部のスポーツのことだ。そういう競技をやっている選手は多かれ少なかれ不安定な将来を抱えている。

例えばオリンピック出場が決まった水球の代表選手には無職が多いらしい。

大会前は2カ月間家に帰らず、水球漬けの生活を送ってきた選手たちのほとんどは“無職”。大本監督は「これで水球の認知度も高まる。彼らは就職もしていない人間が多い。ここで顔を覚えてもらえたら」と、スポンサーや雇用を考える企業が増えることを願った。
http://www.daily.co.jp/newsflash/general/2015/12/21/0008665869.shtml

ごく一部のメジャースポーツを除けば、プロゲーマーという職業がスポーツ選手として特別不安定な訳ではない。

■プロゲーマーの選手寿命

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DetonatioNの代表・梅崎氏は2013年に引退している。1983年生まれらしいので引退時は30歳ぐらい。

2013年に選手引退後、チーム管理やスポンサー獲得などに努め、様々なゲームタイトルの日本トップチームを率いる。
http://www.anime.ac.jp/lp/e-sports/e-sports01.html

世界的に有名な元プロゲーマーFatal1ty氏は1981年生まれで、30歳になる前に現役を引退している。

http://en.wikipedia.org/wiki/Fatal1ty

eスポーツの世界ではトッププレーヤーでも30歳ぐらいで引退しているということだ。

サッカーの三浦知良は1967年生まれで48歳の今も現役だし、野球の山本昌が引退したのは50歳。彼らは異常な例としても、30歳以上のプロゲーマーって確かにあまり見ない。

NiP(Ninjas in Pyjamas)のCS:GOチームを見ても30超えてるのは見当たらない。

http://www.nip.gl/teams/counter-strike-global-offensive

プロゲーマーとしてトップまで登りつめても現状では30歳以降生き残るのは相当厳しいように見える。

■プロゲーマーの難しさ

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eスポーツはプレイするゲームが時代によって変わるところが他のスポーツとの大きな違いだ。ひとつのルール・システムを突き詰めるのではなく、その時々の流行に合わせてプレイするゲームがどんどん変わる。

先に挙げたFatal1ty氏のプレイ履歴はこんな感じだ。

・Quake
・Quake 2
・Quake 3
・Aliens versus Predator 2
・Return to Castle Wolfenstein
・Call of Duty 2
・Counter-Strike: Source
・Unreal Tournament 2003
・Doom 3
・Painkiller
・Quake 4
・Counter-Strike
・Call of Duty: Modern Warfare 2

同じFPSでも全くゲーム性の違うものが含まれているのがよく分かる。Painkillerとかいうマルチプレイが爆死したゲームの場違い感もすげえけど。

将棋の羽生がチェスでも強いってのは有名な話だ。また実現はしなかったようだがバイクレーサーだったバレンティーノ・ロッシがF1に転向するなんていう噂もあった。

QuakeとCounter-Strikeも、将棋とチェス、あるいはバイクとF1ぐらいには違うものだ。プロゲーマー特有の困難とは、そういう全く違うものに順応しければならないところだと思う。

■プロゲーマーを生業にして大丈夫か?

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「好きなことで生きていく」という言葉がちょっと前に流行ったが、プロゲーマーとして生きていくのは今のところ簡単なことではないと思う。

専業はまず無理だから、他のマイナースポーツ選手のようにアルバイトで生活していく必要があるだろう。よほど好きでなければ続けられないと思う。

一方で、プロゲーマーは先に挙げたように新たなゲームに順応し続けなければならない。好きなゲームだけというわけにはいかないのだ。

プロゲーマーという職業が他のマイナースポーツと同程度に不安定なのは間違いない。

しかしだからこそ、プロゲーマーに対して「ゲームしかできないアホ」と見るのではなく、「eスポーツというマイナースポーツの地位向上に熱心な人」と考えられるようになりたいと思う。

ゲームって競技人口は多いんだから案外将来性はあるんじゃないかな。

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