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BF4 Relaaa氏の見せる神エイム「RelaAIM」の凄さを検証する

2016-04-19 カテゴリ:Battlefield Battlefield4 タグ:


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以前、RelaAIMというテクニックが話題になった。フランスのBF4プレイヤーRelaaa氏が見せる、高速で正確なエイムのことだ。本人が公開している動画があるので未見の人は是非見て欲しい。

Stream/records highlights 2

俺はこの動画を初めて見たとき、チートツールの宣伝だと思った。複数の敵に囲まれながら次々に照準を合わせ倒していく様は人間の動きとは思えない。

もちろんこれはチートでも何でもなく人間によるプレイだ。もう引退したようだが、Relaaa氏はESLなどの大会で上位入賞の実績を持つ元プロゲーマーである。

このテクニックは敬意を込め「RelaAIM」と呼ばれている。今回はこのRelaAIMのどこがどう凄いのかということを考えてみる。

ちなみに俺はそれほどゲームが上手くないので、ここでは技術的な解説はしない。

■エイム動作は2段階に分解できる

マウスで任意の点をポイントするとき、その動作は2つに分解することができる。

ひとつは目的地の近辺まで素早くさっと動かす動き。もうひとつは、そこから目的地までカーソルを目で追いながらゆっくり移動させる動き。

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FPSにおけるエイムでもそうした2段構えの動きをするプレイヤーは多い。まずはおよその位置までさっと動かし、その後で敵の位置と照準のズレを見ながら合わせる。

下の画像では
・スコープの右端にいる敵を見つける

・敵をスコープの真ん中に持ってくる

・頭の高さに照準を合わせる
という2段構えの動作をしている。

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こういうのは初心者がよくやる動きであまり褒められたものではない。2段構えになっているため時間がかかるからだ。

エイムの速度を上げるには、敵のいる位置を予測し、あらかじめそこに照準を合わせておくべきだとよく言われる。それによりエイムを構成する2つの動作のうち、最初に行う「およそ」の動きを省略できるからだ。最初からある程度照準が合っているので、エイムにかかる時間を短縮することができる。

この操作は反応速度や器用さといった個々の能力に依存しないため、練習すれば誰でも身に付けることが可能だ。

■0.067秒で完了するエイム

RelaAIMの特徴としてエイムの素早さがあげられる。しかし、実際のところどれくらい速いのだろう。動画からエイム動作にかかっている時間を調べてみた。

Youtubeにアップされた1080p60の動画をYoutubeの機能で0.25倍速で再生し、Bandicamを使って60FPSでキャプチャした。

0.25倍速したのは、俺のマシンだと等速では60FPSでキャプチャできなかったから。

その結果、Relaaa氏のエイムは大体4~10フレームの間に完了していることが分かった。Relaaa氏のエイムは、1人目の敵を倒し次の敵に合わせるのに最速でわずか4フレームしかかかっていない。

下に4フレームでの例を挙げておく。

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↑最初の敵を倒したあと、4フレーム目で2階の敵に照準を合わせている。分かりにくいが柱の後ろにいる黒いのが敵。照準はほぼ等速で動き、敵と重なったところでビタッと止まっている。

60FPSで4フレームだと占める時間は0.067秒。Relaaa氏は最速で0.067秒の間にエイムできるということだ。

Relaaa氏のモニタセッティングは、解像度が1366×768でリフレッシュレートは144hz(1秒間に144回再描画)。

出典:http://pastebin.com/7UpcHW2t

現在出回っている機種の中では最高速だが、それでも0.067秒の間に得られるのは9フレームだけ。このとき1フレームが占める時間はたったの1/144秒(≒0.0069秒)。

Relaaa氏のエイムが普通の「見ながら合わせる」ものだとした場合、果たして0.01秒にも満たないフレームを認識し、マウスを適切に軌道修正するということは可能なのか。

■0.01秒を認識できても反応するには0.2秒かかる

人間の目の認識能力について面白い記事があった。

これまでのPotter氏らの研究ではせいぜい0.1秒(100ミリ秒)ほどが限界と考えられていた表示時間の、およそ十分の一に相当する13ミリ秒の映像さえも、被験者は認識していることが判明したとのことです。

人間の目は、およそ0.01秒の映像でも認識可能 ―MIT研究

記事によると、人間の目は0.013秒というわずかな時間に表示されたものさえ認識できるのだという。この研究が正しければ、0.067秒の間に表示される9フレーム全てを認識するのは無理だとしても、その内の数フレームを認識するのは十分可能だと考えられる。

しかし、0.013秒で状況を認識できたとして、果たして残る0.054秒で手を動かすことはできるのか。

野球の世界における研究では、0.2秒が人間の反応速度の上限だとされている。

光源が光ったらボタンを押すという単純な反応を調べると、一流選手でさえ0.2秒かかります。そこから青と赤ふたつのランプを用意したり、選択肢が増えると反応時間は増加していきます。しかも全身運動の場合だと、単純反応に約0.1秒がプラスされます

http://number.bunshun.jp/articles/-/12200

0.054秒で視覚に反応して手を動かすのは不可能と考えていいだろう。このことからRelaaa氏のエイムは、画面を見て「合わせる」タイプのものではないことが分かる。

おそらくRelaaa氏は最初の敵を撃ちながら次の敵の位置を確認し、その点にエイムするのに必要なだけ正確にマウスを動かしているのだと考えられる。

先に書いた通り、エイムの動作は2つに分解できる。そして上達するには最初に行う「およそ」の動作を省略するのが王道だ。

だがRelaaa氏のエイムはそれとは全く違う。位置が分かっている敵に対しては、照準が大きく外れていたとしても初動で正確に合わせることができてしまう。常識が通用しないのだ。

■AEK-971の連射速度と同じ速さのエイム

Relaaa氏がよく使うAEK-971は発射レートが900RPM。1分間に900発の弾を発射できる。1秒あたりに直すと毎秒15発。つまり1発撃つと次の弾が発射されるまで1/15秒(≒0.067秒)かかるということだ。

これはちょうどRelaaa氏が見せる最速のエイムと同じ速さになる。Relaaa氏はフルオートのAEK-971を連射したまま、弾が発射される合間の一瞬に次の敵を捉えられるのだ。

Relaaa氏のエイム速度に関して補足すると、今回調べた中では0.067秒が最速だったが、決して数少ない例というわけではなかった。おそらくRelaaa氏のプレイを紐解くと、もっと高速なエイムもあったはずだ。

そうだとすると、そのエイムはAEK-971をフルオートで撃ちながら、わずかな弾の切れ目に次の敵に照準を合わせ、なおかつ弾が発射されるまでの一瞬を「休む」ことすらできるということだ。

Relaaa氏のエイム速度はBF4というゲームの限界を超えたと言っていいだろう。

■RelaAIMを身に付けるには?

RelaAIMを身に付けることができるかと言われれば直感的に「無理だろ」と思うわけだが、もう少し真面目に考えてみる。

何のスポーツでもそうだが、最初はゆっくりでいいので正しい動きを身に付けることが肝心だ。速度を上げるのはその後。

正しい動きができない内に速さだけを身に付けると、たいていその動きに慣れてしまい修正が難しくなる。FPSの世界でも最初から速さを求めてはならないという点はそう変わらないだろう。

RelaAIMも分解して考えるとそれぞれは基本的な技術だ。

1.相手の位置を正確に捉える
2.マウスの動作に対するプレーヤーの反応を覚える
3.正確にマウスを動かす
4.高速にマウスを動かす

RelaAIMとまでは行かずとも高速で正確なエイムを身に付けたいのなら、まず1、2、3をしっかりマスターすべきだ。

動画に感動して4から入りたくなる気持ちは分かるが、それは無理というもの。速い動きほど時間をかけて覚える必要があるのだ。

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