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Titanfall2 シングルFPSの限界を突破した会心作

2016-11-06 カテゴリ:Titanfall タグ:


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Titanfall2のシングルキャンペーンがめちゃくちゃ面白かった。

シングルFPSってもうオープンワールド以外では無理なんじゃないかと思っていたんだが、Titanfall2のシングルには何度も心を揺さぶられた。キャラクターのセリフ、中盤でのパズル的要素、多数のタイタンが入り乱れる戦闘、とにかく飽きさせない。

発売後最初の日曜日、ちょっとだけプレイするつもりだったのが、結局ぶっ通しで全編やりきった。

どこが面白かったのか、自分で再確認する為にも書いておこうと思う。ここからはネタバレを含むので未プレイの人は注意してほしい。

■キャラクターのセリフ、演技がたまらん!

日本語吹き替えでプレイしたんだがセリフが非常に良かった。

今作ではパートナーであるタイタン「BT-7274」に対してどんな受け答えをするのか2択で選ぶことができるようになっている。真面目に答えるか、軽口をたたくか、BTとの掛け合いは退屈になりがちな道中のいい気分転換になった。

また、この機能には、今の状況を自分がどう感じているのかということを選択肢の形で確認させてくれるという効果もあった。これによってストーリーに対する没入感が増えた。

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↑BTとの何気ないやり取りがゲームの世界に引き込む

IMC側のボスもキャラ立ちまくり。特に「アッシュ」と「リヒター」が素晴らしい。

アッシュはアンドロイドのような存在で、喋り方は知的かつクールでセクシー。皮肉の利いたセリフもあって彼女の通信を聞くのはとても楽しかった。

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↑死ぬときは「ギャオォォォォ」みたいに絶叫

一番印象に残っているキャラクターはリヒター。ゴツイ外見に似合わず、喋るときドイツ語みたいなの混ぜて来るのが厨二病っぽくて笑えた。でも笑えるだけでなく勢いがあって熱い。こいつと戦う場面は熱血ロボットアニメという感じでかなり盛り上がった。

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↑ドイツ語おじさん

会話やセリフというのはゲームプレイにとって必須のものではないワケだが、おざなりにせずきっちり作り込むと、こんなにもゲームプレイの質を高めてくれるんだと気付かされた。

■ウォールランとタイトムトラベルを組み合わせたパズル

序盤は「よく出来てるけど普通のFPSだなあ」と思ってプレイしていたんだが、中盤になるといきなりタイムトラベルの要素が絡んでくる。とあるデバイスを使うことで過去と現在を瞬時に行き来できるようになるのだ。

このデバイスによって例えばこんなことが可能になる。通路を進まなければならないが、破壊されて動作しない扉に塞がれてしまっている。ここで過去にタイムトラベルすると、破壊前の動作可能な扉があるのでそこを通ることができる。後は現在にタイムトラベルすれば、塞がれていた扉の先に進むことができる。

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最初は面食らったが、これがパイロットの超人的運動性能と組み合わさることで、本作は非常に爽快なパズルゲームを実現している。過去と現在をウォールランしながら行き来し、到達不可能と思える場所にジャンプする。この得難い体験は、雑な言い方ではあるがミラーズエッジとPortalを合体させたものに近いかもしれない。

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タイムトラベルについてはそれだけで一本のゲームとして成立しそうなくらい完成度が高い。それをTitanfall2というゲームに組み込んでいるのはとても贅沢だ。

仮にこの要素がなかったとしたら、キャンペーン中盤は「ダルい戦闘が続く」という感想になっていたかもしれない。

■やっぱタイタン!

後半になるとミリシアとIMCによるタイタン同士の決戦が繰り広げられる。多数のタイタンが入り乱れて戦う様はこのゲーム最大の見せ場。

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↑「幸運を」という感じでサムズアップで送り出される

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↑眼下に広がる決戦の地

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ほぼ全タイプのタイタンが登場し、一進一退の攻防が続く。動かないと死んでしまいます。

どの武器を選ぶかで立ち回りがだいぶ変わるので、飽きたら武器を変えて、というリプレイ性もある。スコーチとか敵が使うとめちゃくちゃウザいんだが、自分ではまだうまく使えない。

■エリートの一員だ! という高揚

終盤、IMCの船を制圧するという任務が発生する。ここにミリシアのパイロットが数人駆けつけ一緒に戦ってくれる。敵の背後から飛び掛かるパイロット軍団。一般の兵士とは明らかに違う動きで敵を片付けていく。ここで「よし! 俺も!」と突っ込んでいくときの高揚感は凄かった。

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↑ミリシアのパイロット、ドロズ、ベア、ゲイツ、デービス

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↑まさに「飛び掛かる」という感じで戦う

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↑手慣れた手つきで爆弾をセット

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↑やったぜ

■総評

全体的にノリが明るく非常に爽快。ゲームプレイ、ストーリー、グラフィック、どれを取ってもシングルキャンペーンの出来はトップクラス。

よくあるSFシューターに、魅力的なキャラ、優れた演出、革新的なギミックを詰め込み、それらを完全に融合させた。本作は閉塞感のあったシングルFPSに新たな可能性を与えた。

あえて文句付けるとしたらエンドロールに日本語音声の声優も入れてほしかったというぐらい。確か入ってなかったはず。少なくとも日本語吹き替えにおいては彼らの功績はかなりでかい。

HL2シリーズが完全に音沙汰なくなってもうシングルFPSは時代に合わなくなったのかと思っていたが、もうひと頑張り出来るんじゃないか、という気にさせられた。

あと、まだ数時間しかやってないが、マルチもなかなか面白い。BF1とぶつかってしまったが棲み分けはできると思う。どっちをやり込もうか非常に迷っている。

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